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コンテンポラリーダンス 鳥のさえずり

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 昔から「聞きなし」といって、鳥のさえずりを人間の言葉に置き換える遊びがあります。鳥たちの繁殖期には、町中でも、森や林でも、山でも小鳥たちのさえずりを耳にすることができます。
 鳥のさえずりは、オスの特別な鳴き声で、メスに「結婚してよ!」とアピールしたり、他のオスに「ここは俺の縄張りだ。入ってくるな」と警告する場合に発せられます。したがって、結婚や子育てをする春の時期に、いろいろな鳥のさえずりあるいは音が最もよく聞かれます。これらを、種類ごとにまとめておきましょう。

さえずり(Love Song) 繁殖期に主に雄が出す鳴き声。これは親から学習によって獲得する鳴き声です。さえずりは学習が必要なこと、若いほど良く覚えること、方言が見られること、文法のような構造が見られることなど、人の言語と類似点があるそうです。
地鳴き(Territory Song) 仲間とのコミュニケーションに使う。季節に関係なく出す鳴き声。これは、学習は必要ないそうです。
ドラミング
キツツキ類が木を叩く音
母衣打ち(ほろうち) キジ・ヤマドリなどが繁殖時に左右の羽を振って音を出す行為

 昔から言われている「聞きなし」を挙げておきましょう。自分の好きな言葉に置き換えて遊んでみるのも楽しいですよ。さえずりのシーズンは春~夏で終わってしまうので、覚えようとしても秋や冬の間に忘れてしまうことも多いのですが、自分用の「聞きなし」を作っておくと、自然に頭に入って覚えることができますよ。下表の中には、私が中学時代に祖母(福岡市)に教えてもらった懐かしい「聞きなし」も入れておきました。

鳥の名前 聞 き な し 備       考
ウグイス 法,法華経 地鳴きはチャッ、チャッ
ホオジロ 一筆啓上つかまつり候 
札幌ラーメン味噌ラーメン
源平つつじ、白つつじ 甲高い声、早口で歯切れがよい
地鳴きはチチッ、チチッ
木のてっぺんでさえずる
ツバメ 虫食って土食ってしぶーい
ぐつぐつ米炊いてピチャピチャ虫食おう -
コジュケイ ちょっと来い,ちょっと来い
母ちゃんかわいい、母ちゃんかわいい
母ちゃん怖い、母ちゃん怖い 「かわいい」のは愛妻家
「こわい」のは恐妻家
アメリカ人にはワン・ツー・スリーに聞こえるとか。
ホトトギス 特許許可局 
てっぺんかけたか トッキョ・キョカキョク
天辺翔けたか
「ほととぎす」と聞こえるという人もいます。
フクロウ ぼろ着て奉公
五郎助、奉公
コーソー、ベーソー、鼻くそ食うぞー 三つ目の聞きなしは福岡の祖母から聞いたもので、今でもよく覚えています。
サンコウチョウ ツキヒホシ、ホイホイホイ 鳴き声が「月日星」と聞こえるので、「三つの光」つまり{サンコウ」と書きます。
エナガ チーチー スズメよりも小さい。尾羽が長い。
地鳴きはジュルー,ジュリ
キジバト 鉄砲,鉄砲
先生、バカー -
メジロ 長兵衛忠兵衛長忠兵衛 
チルチルミチル チョウベー・チュウベー・チョーチューベー
シジュウガラ 一杯、一杯
ピース、ピース -
センダイムシクイ 焼酎一杯グイーーッ 夏鳥。冬はアジア大陸南部へわたる。
ヒバリ 天まで昇ろう,天まで昇ろう
降りよう、降りよう、降りよう、降りよう
日一分、日一分、利取る、利取る、月二朱、月二朱 -
ヒガラ チビリ、チビリ シジュウガラの親戚
イカル キーキー,キヨコ,キー 
お菊二十四
蓑かさ(ミノカサ)キー
良いこと聞いた 笛のような音質で、はっきり鳴く
クロツグミ キョロン,キョロン,キヨコ,キヨコ -
トラツグミ 寂しい
-
キジ 健
ケン -
ルリビタキ ルリビタキだよ ルリビタキだよ -
コノハズク 仏法僧、仏法僧 ブッポーソー・ブッポーソー
サシバ キッス・ミー
キンミー タカの仲間
 上の表には記してませんが、ブッポウソウは「ブッポウソウ」とは鳴きません。東南アジアで越冬し、夏鳥として日本にやってきますが、山地の森林で繁殖します。とくに人間に見つかりやすい仏教の霊地の森林で繁殖しているのを観察され、平安時代以来ブッポウソウ(仏法僧)と鳴く霊鳥と思われてきました。 ところが、昭和初期になって、声の持ち主は、実はコノハズクであることがわかり、コノハズクの声がブッポウソウとなりました。
 ところで、ブッポウソウは悪声で、ディズニ-漫画のドナルドダックにそっくりだそうですよ。ちょっと想像がつきませんね。
 さて、上の表を見て「見たこともない鳥が多いな」と思っている人もいるでしょう。そこで、和田剛一氏の「森のコンサート」をたずねてみてください。きっと「あっ、見たことがある。鳴声を聞いたことがある」という小鳥も多いはずです。天気のいい日に窓を開けて、パソコンのボリュームを一ぱい上げて鳴き声を聞くのもいいものですよ。